便の色は通常、胆汁の色に左右されます。
セキセイインコの胆汁の色は緑色のため、健康なセキセイインコの糞は、白い尿の部分と緑色の便が同時に排泄される状態が正常です。
糞が茶色いということは、何らかの異常があると考えてよいでしょう。
糞が茶色になる原因について、まとめてみました。
餌の消化不良？
茶色い餌を食べていて餌の形を残した茶色い糞が出ている場合、消化不良を起こして食べたものが未消化のまま排泄されてしまっている可能性があります。
アワ、キビ、ヒエ、カナリーシード等の混合シードを食べさせている場合、消化が悪い場合がありますので、パウダーフードを追加してみましょう。
また餌のあげすぎにも注意が必要です。
セキセイインコはおなかに餌を溜めておけず、食べた分を消化できないままどんどん排泄してしまっている、という可能性もあります。
一回の餌の量を減らし、回数を分けて与えて2～3日様子を見てみましょう。
様子を見て症状の改善が見られない場合、大きな病気が隠れている可能性もあります。
セキセイインコは歯がないので筋胃(砂肝)という消化器官があり、筋胃の中のグリットと呼ばれる砂によって食べたものをすりつぶします。
しかし、メガバクテリアの感染や胃がん等、なんらかの原因で筋胃の働きが弱くなり、すりつぶすことができずに未消化のまま排泄されてしまっていることも考えられます。
未消化ということは、餌を食べても栄養が吸収されていないということになり、このまま放っておくと栄養失調で最悪の場合亡くなってもおかしくない状態です。
早急に病院へ連れて行き診てもらう必要があります。
胆汁の分泌が少ない？
便の色が胆汁の緑色になっていないということは、胆汁の分泌が少ない可能性も考えられます。
胆汁と言えば胆嚢で生産されるものと考えるのが通常ですが、セキセイインコには胆嚢がなく、肝臓で胆汁を生産しています。
すなわち、胆汁の分泌に問題があるということは肝臓の機能が低下している。
急性肝障害等、何らかの異常がある可能性がありますので、やはり早めに病院へ連れて行き早急に精密な検査を受けましょう。
まとめ
セキセイインコの糞が茶色い場合、消化のいい餌を与え、餌の量を減らしてみて、症状が改善されない場合は早急に病院へ行くようにしましょう。
体の小さなセキセイインコは、1日2日で大幅に病状が進行してしまいます。
少しでも気になることがあれば、念のためきちんと検査をした方が安心です。
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