セキセイインコは人懐っこく、コミュニケーションも取りやすいため、ケージから出して触れ合うことも多いと思います。
そのときにセキセイインコとの距離を深めることも大切ですが、なにか身体におかしなところはないか、いつもと様子の違うところはないかといった健康チェックもしてあげてくださいね。
もし、インコのお腹やお尻のあたりに膨らみがあって腫れているようなら「卵詰まり」を起こしてい危険性があります。
卵詰まりとは
読んで字のごとく、卵が卵管に詰まってしまう「卵詰まり」は、セキセイインコを始めとする鳥類のメスに多く見られる現象です。
セキセイインコの卵管は糞の排出口も兼ねているため、卵管に卵が詰まってしまうと糞も排出されずに体内に溜まってしまい危険です。
お腹の中で卵が破裂してしまうこともあり、溜まった糞により内臓にダメージが出てしまうこともあり、最悪の場合は命に関わってきてしまいます。
お腹やお尻のあたりが膨らんで腫れているほかにも、元気がなかったり食欲がなかったり、ケージの中でじっとして動かないでいたりする場合には気を付けましょう。
食欲はありませんが、卵の排出を促すために水を大量に飲んでいる場合もあります。
卵詰まりの原因と対策
卵詰まりは、頻繁に卵を産むメスによく見られます。
卵の形成にはカルシウムが必要となるのですが、頻繁に産卵することでカルシウム不足に陥っていたり、栄養が十分に摂れていなかったりすることが原因となっているようです。
ほかにも、体調不良や運動不足、日光に当たる時間が短い場合にも気を付けたほうがよいでしょう。
卵詰まりの予防には、餌でカルシウムやビタミンBを多めに与えるようにしましょう。
また、頻繁に無精卵を産まないための対策も取ることも求められます。
まとめ
セキセイインコのお腹やお尻が膨らんで腫れているときには、卵が卵管に詰まっている「卵詰まり」が起きている可能性があります。
メスは成熟するとお腹の中で卵を作り、交配しなければ無精卵としてそのまま産み落とします。
そのため、オスを一緒に飼っていなくても卵を産むので、卵詰まりを起こす危険性はどのメスにも平等にあります。
メスのセキセイインコを飼っていれば少なからずリスクのある卵詰まり、少しでも異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
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