クリッピングとも呼ばれるセキセイインコの羽切りについて、調べてまとめてみました。
昔から存在した羽切り
セキセイインコの飼主にとって一番の心配事は、家の中で放鳥している時に窓の隙間から外に逃げ出してしまう事でしょう。
逃げられた時の飼主は、本当に暗い気持ちになるはずです。
私も幼い時分に小鳥を飼っていて、少しの隙間から逃げられた経験があり、あの時は幼心にも落胆し、悲嘆に暮れたものです。
さらにインコは外界に飛び出してしまうと、猫やカラスなどの補食動物に狙われやすい上、自力で餌を確保する能力も乏しいので、自然界での厳しい生存競争の前に命を落としてしまう可能性が高いのです。
こうしたリスクを防ぐ為に、昔からインコの羽切りを行って、飛行能力を落として放鳥飼いする習慣があります。
羽切りのやり方
羽切りのやり方としては、まずセキセイインコの頭と脚が動かない様に固定します。
そして風切羽と呼ばれる外側の羽を2、3枚残す様に、血管を傷付けない様に内側の羽を切っていきます。
ただ風切羽を残すと外見的には美しさを維持できますが、羽が折れる危険性もあるので、安全面を考慮すると風切羽ごと全て切るというやり方もあります。
また数ヵ月後には羽が再生してくるので、羽切りは何回も繰り返す必要があります。
さらに飼主本人が羽切りをやると、インコが飼主の手を恐れて近付かなくなる可能性もあるので、羽切りは獣医などの専門家に任せて、羽切りの後は時間を掛けてスキンシップを行うなど、十分に愛情を注いでやる必要があります。
まとめ
昔から行われてきたセキセイインコの羽切りですが、やはり鳥の根元的本能である飛翔能力を奪う行為に変わりはなく、多くの飼主が羽切りに対して罪悪感を抱くみたいです。
人間側の都合でインコから飛翔能力を奪ってしまえば、インコが鳥である所以も分からなくなりますし、皮肉な結果となってしまいます。
インコは鳥らしくその翼を大きく羽ばたかせて飛んでこそ、その美しさも際立ちます。
この様にインコの在るべき姿を踏まえると、多くの飼主が唱える様に、やむを得ない事情を除き、基本的に羽切りはしないというスタンスが無難だと考えます。
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